[感想]ビブリア古書堂の事件手帖2 ~栞子さんと謎めく日常~ /三上延

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ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常
三上 延 著/メディアワークス文庫
お薦め度:★★★★☆

鎌倉の片隅にひっそりと佇むビブリア古書堂。その美しい女店主が帰ってきた。だが、入院以前とは勝手が違うよう。店内で古書と悪戦苦闘する無骨な青年の存在に、戸惑いつつもひそかに目を細めるのだった。変わらないことも一つある―それは持ち主の秘密を抱えて持ち込まれる本。まるで吸い寄せられるかのように舞い込んでくる古書には、人の秘密、そして想いがこもっている。青年とともに彼女はそれをあるときは鋭く、あるときは優しく紐解いていき―。(文庫裏表紙より)


安心して読める日常のミステリ

ビブリア古書堂シリーズの第2弾(1作目「ビブリア古書堂の事件手帖」の感想はこちら)。

1作目同様に、暖かでゆったりとした空気が作品全編に流れています。

古書堂の店主 栞子さんと、店を手伝っている「俺」こと五浦大輔のつかず離れず、離れずつかず……いえいえ、それでも何となく徐々に近づいていってる関係もほほえましく、ついつい応援したくなってしまいます。

古本にまつわる栞子さんの知識と洞察力は相変わらずで、推理小説としても十分に楽しめるのですが、今作では恋愛要素がほんのちょっぴりクローズアップされています。

とはいえ、中学生の初恋のような淡さであるところが、何とも栞子さんらしいのですが。

作品としては、第2話の「福田定一『名言随筆 サラリーマン』(六月社)」が一番のお気に入り。大輔の高校時代の同級生「晶穂」と「光代姉さん」との関係に、ホロリとさせられました。

けれど、全編を通してゆったりとした雰囲気のビブリア古書堂。ドキッとさせられることはまずなくて、一番興奮したのが、実は作者のあとがき。


物語はようやく本編というところです。次巻もお付き合い頂ければ嬉しいです。

おぉ、続編決定!

ええ、ええ、もちろん付き合いますとも!

本作と前作のたった2作ですでに100万部を突破しているというビブリア古書堂シリーズ。第3作目は春にも出版されるとの噂。

くぅ~、待ち遠しいっ!

まだ未読の方は、春が来る前に、1作目、2作目とまとめて読んでおくっていうのも手ですよん♪