[感想]はやく名探偵になりたい/東川篤哉

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はやく名探偵になりたい
東川 篤哉 著/光文社
お薦め度:★★★☆☆

はた迷惑な奴らリタ~ン。名探偵の条件―気力・体力・変人あしらい、そしていかがわしい依頼が舞い込む町在住であること。烏賊川市シリーズ最新作。(「BOOK」データベースより)


烏賊川市シリーズ第6弾。さくっと読める短編集は、ややあっさり系

東川篤哉さんの作品の中でも、大好きな烏賊川市シリーズ。いつもの脇役たちは登場しませんでしたが、レギュラーの鵜飼さんと流平君は今回も大活躍。

「面白い」と「くだらない」のぎりぎりの境界あたりを突っ走るユーモアセンスは相変わらずで、これを面白いと感じられる人は本作を十分に楽しむことができると思います。

美文だとか、驚愕のトリックだとか、そういった大層なものからはかけ離れたところにある作品なんですが、どういかわけか私は東川さんのユーモアのセンスにピタッとはまってしまい、このくだらなさ……じゃなくて面白さがすでに癖になっています。

基本、短編集は苦手なので、実のところ本作も長編だったらなあ、などと思いながら読み進めました。短編ゆえのあっさり感がどうしても薄味に思えてしまうのです。

けれど、5編おさめられている中のラスト「宝石泥棒と母の悲しみ」は十分に楽しむことができました。短編ならではのストーリーで、ちょっとほっこりしました。

上手いですね、ラストにこの話を持って来るなんて。さらに東川作品が癖になってしまいそうです。

というわけで、個人的には十分に楽しめたのですが、他の作者さんのそうそうたる作品とのバランス見て、ここは★3つとさせてもらいました。