[感想]のはなしさん/伊集院光

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のはなしさん
伊集院 光 著/宝島社
お薦め度:★★★★☆

タレントの伊集院光がtu-kaのメールマガジン用に書き記したエッセイから爆笑話をピックアップした「のはなし」シリーズ第3弾。




「雑学王」のみならず、文才までをも兼ねそなえていたおデブ芸人のエッセイ集。

ブックオフで何気なく立ち読みをしたら、あっという間に本の世界に引き込まれてしまって、その勢いのままに家へつれて帰って来た作品です。シリーズ第1弾が「のはなし」、第2弾が「のはなしに」、そして第3弾だから「のはなしさん」。決して「のはなし」という名前の人の物語ではありません(笑)。

エッセイはメルマガに掲載されたものがが中心となっているので、どれもこれも短いものが多いのですが、これがもう何とも絶妙な話題ばかり。おもて立って意識することはないけれど、言われてみると「あぁ、わかるわかる」と思わずうなずいてしまうような、重箱の隅をつつくような話(いい意味で)のオンパレードなのです。

身近な話題である上に、更に読みやすい文章なものですから、一度読み始めたらもう止まらない。つるつるつるつると、いくらでも読み続けることができます。「面白いなぁ」と思ったり、「お馬鹿すぎでしょ」と呆れたりしているうちに……。

まさか、ラストの『「んー」の話』にウルッと来るとは。軽快なテンポで読み進んでいただけに、これにはやられました。淡々とした抑えた文章の中に筆者の思いが痛いほど伝わって来ました。文章が上手い上に、構成も抜群なエッセイ集に座布団10枚!