[感想]自己プロデュース力/島田紳助

4847018192

自己プロデュース力
島田紳助 著/ワニブックス/お薦め度:★★★★☆

初めて明かす成功の秘訣。本当は教えたくない勝利の方程式。

同期には華のある天才・明石家さんま、正統派漫才の第一人者・オール阪神・巨人。僕の人生、「あいつには敵わない」の連続だった 。

誰もが驚嘆した死に物狂いの「努力」、あらゆる分野に共通する緻密な「分析」の方法。この世の中はすべて才能。しかし、努力の仕方さえしればトップに立つことができる。

「あんまり言いたくない『極秘の話』がひとつだけあるんです。…僕もそんなに先が長いわけじゃないし。教えようか」

数々の事業を成功させ、自らのプロデュースで“羞恥心”など、社会現象を巻き起こした島田紳助が、これまでの人生を、勝利の方程式を、惜しまず語り尽した、すべての人たちに贈る、人生論の決定版、遂に刊行!!(Amazon.co.jpより)



単行本なのに880円?

新聞広告でこの本を見つけた時、真っ先にそう思った。

単行本じゃなくて、実は新書なのかな?

紳助新企画のお試しプライスなのかな?
↑ありえん。

たっぷり稼いでるから、儲け度外視で提供してくれるのかな?
↑さらにありえん!

そうして、書店へ行って、わかった。

字が大きくて、薄いのだ。

いや、薄くはないかな。ほどほどの厚みは感じるけれど、余白があったり、文字が大きかったりで、文字数としてはそんなにボリュームがないのだ。

うん、確かに880円くらいなのかもしれない。

けれど、本のボリュームが薄いからと言って、中身が薄いわけではない。むしろギュッと凝縮されている、と言い換えてもいいくらいだ。

この本はDVD「紳竜の研究」のDISK1の第2章を活字化したもので、NSC(吉本総合芸能学院)での紳助の特別授業の内容が再現されている。

基本的には、明日のスターを目指す芸人の卵へ向けてのメッセージ……なのだけれども、一般人が自己啓発書として読んでも、ビジネスマンがマーケティングの本として読んでも、ブロガーがアクセスアップのヒントとして読んでも、必ず何かしら得るところがあるはずだ。

とにかく、紳助の世の中を見る視点の鋭さには驚かされる。

特に、ひとつの分野について、メジャーではない周辺部分の知識を掘り下げて、全部を知っているように見せかけるテクニック「知識のドーナツ化」に至っては、目から鱗が落ちるかのような驚きだった。

たくさんの夢と若さが手に入るなら、10億円払ってもいいと言う紳助は、だから君たちはすでに10億円の価値があるのだと若者にエールを送る。

私自身は吉本の研修生よりも、紳助のほうが年齢的にずっと近いのだけれども、それでもこのラストのメッセージにはぐっと来た。

自分の可能性を信じるすべての人にお薦めの良書。