[感想]アクアリウムの夜/稲生平太郎

アクアリウムの夜 (角川スニーカー文庫)

アクアリウムの夜
稲生平太郎著/角川スニーカー文庫 お薦め度:★☆☆☆☆

春の土曜日の昼下がり、親友の高橋と行った奇妙な見世物、<カメラ・オブスキュラ>。そこに映し出された水族館には、絶対にあるはずのない、地下への階段が存在した。恋人の良子に誘われて試したこっくりさんは不気味に告げる──「チカニハイルナタレカヒトリハシヌ」!<霊界ラジオ> から聴こえてくる謎めいたメッセージに導かれ、ぼくたち3人のせつなく、残酷な1年が始まる。伝説の青春ホラー・ノベル、待望の文庫化!(文庫裏表紙より)


ミステリ系サイトなどで、ずいぶんと評判のいい(らしい)作品だ。

けれど、私にはどうにも合わなかった。
まず読み始めた途端、文章そのものに躓いた。文章のリズム感、選ばれている単語ひとつひとつに、どうしようもない違和感を覚えたのだ。新人賞応募作を読まされているかのような、そんな感じさえした。登場人物たちの行動もどこかとってつけたような感が拭えず、ストーリー展開にあわせて、作者の好き勝手にブンブンと振り回されているかのような印象。

物語終盤。
今までの学園・青春物路線から一転。一気にホラーの世界へと突入していくのだが、ここもあまりにもありきたり。でもってラストは中途半端。読み手にすべてをゆだねようとして、あるいは恐怖感をあおろうとしてのあのラストなのかは知らないが、放り出せばいいってものじゃないだろうに、などと思ってしまった。

「アクアリウム」ファンの方にはすまんことだが、私にはどうにも理解不能な作品だった。

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