【感想】孤島パズル/有栖川有栖

kotou

お薦め度:★★★☆☆

モアイパズルにもう少しインパクトが欲しかったかも

学生アリスシリーズ第2作目。

私が読んでのは4作目⇒3作目⇒1作目と来て、今回の2作目。

読む順番がめちゃくちゃになってしまったけれど、これで現段階で出版されている学生アリスシリーズをすべて読み終えたことになる。


さて、この「孤島パズル」。

英都大学推理研の江神部長と僕(アリス)が、同じく部員のマリアの誘いで彼女の伯父が所有する孤島へと出かける。祖父の残した時価数億円のダイヤの隠し場所を探すためだ。島のいたるところに設置されているモアイ像のパズルを解けばありかがわかるはずなのだが、そのパズルを誰も解けないままなのだという。

江神部長とアリス、そして孤島となればそこから先の展開は想像がつく。そう、嵐によって陸との交通を遮断され、そこで殺人事件が起こるのだ。

私の大好きな設定で、それこそあっという間に読み終えてしまったのだが、少々物足りないところがあった感も否めない。

モアイパズル、3年前のいとこの事故死、いわくありげな親族たちに、その中のひとりと秘めやかな恋をしていた画家。

ドキドキわくわくの素がてんこ盛りなのに、そのどれもが中途半端で、物語世界にうまく感情移入をすることができなかった。材料が良かっただけに、なんだかすごく残念なのだ。あるいは私の期待が大きすぎたのかもしれないけれど。

読み終えた今となっても、なんだか消化不良で、もやもやっとしたまま、さりとて未読のシリーズ作品もないから、これからさらに江神部長とアリスの活躍にふれて溜飲を下げるわけにもいかず。

……となると。

やっぱりこのシリーズは順番通りに読んだほうがいいのかもしれない、という結論に至る、のかな。