[感想]マレー鉄道の謎/有栖川有栖

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マレー鉄道の謎
有栖川 有栖 著/講談社文庫
お薦め度:★★★☆☆

旧友・大龍の招きでマレーの楽園、キャメロン・ハイランドを訪れた火村と有栖川。二人を迎えたのは、舞い飛ぶ蝶ならぬ「殺人の連鎖」だった。ドアや窓に内側から目張りをされた密室での犯行の嫌疑は大龍に。帰国までの数日で、火村は友人を救えるか。第56回日本推理作家協会賞に輝く、国名シリーズ第6弾。(文庫裏表紙より)


日本推理作家協会賞受賞の国名シリーズ

書店の棚にずらっと並ぶ有栖川有栖さんの国名シリーズ。どれを読もうかとしばし迷ったのですが、長編であるということと(短編苦手なので)日本推理作家協会賞受賞作品ということで、本作「マレー鉄道の謎」をチョイスしました。

タイトルにマレー鉄道などとついていると、どうしてもアガサ・クリスティの「オリエント急行殺人事件」のような列車内での殺人事件をイメージしてしまうのですが、実はまったくそんなことはなく(笑)

アリスと火村助教授の友人大龍(タイロン)がマレーシアで経営するゲストハウス「ロータスハウス」とその周辺で起こる事件が描かれています。

それなりにボリュームのある作品ではあるのですが、案外あっさりとした読みごたえ。オリエント急行のような事件を期待していたこともあって、思わずうーむ、うーむ、うーむとうなってしまった読後感でした。密室のトリックも、確かによくねられてはいるのですが、果たしてあそこまで上手く行くのかどうか。

それでも、アリスと火村助教授のキャラクターにひっぱられて、最後まで楽しく読むことはできました。

なので、★3つ。