[感想]レヴォリューション No.3/金城一紀

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お薦め度:★★★☆☆

男子高校生たちの青春ハードボイルド小説

バーゲン価格だった時にKindle版で購入。

その時は、そういえば「レヴォリューション No.3」って、確か評判のいい作品だったよな、程度の認識しかなかったのだけれども、いざ読み始めてみたら、これがなんと苦手なハードボイド風な作品だった。

とはいえ主人公は高校生たち。ハードボイルドといっても、あくまで「ハードボイルド風」。

主人公「僕」とその仲間たち「ゾンビーズ」は、いわゆる落ちこぼれの男子高校生。ドクター・モローこと生物の教師の「君たち、世界を変えてみたくはないか?」の言葉に触発されて、青春ど真ん中な、いい意味でバカな行動を開始する。

「レヴォリューション No.3」「ラン、ボーイズ、ラン」「異教徒たちの踊り」の3編からなる作品で、そのすべてに男子高校生たちのキラキラな青春がつまっている。

あぁ、男子高生たちが青春しているな、という感覚はビシバシと伝わって来るのだけれども、遠い遠い昔に女子高生だった自分にはどこか違う世界の出来事のようにも思えて、最初から最後まで、一歩ひいた感覚でしか本作を読むことができなかったのが残念。

「かつて」あるいは「今」男子高生な人には、もっともっと心に響くものがあると思う。あるだろうな。うん、きっとあるに違いない……、となんだかちょっぴりモヤモヤな感覚が残ったままの読了とあいなりました。

遠くに行っちゃった人間はズルいね。残ったほうの人間に自分が悪いみたいに思わせる。でもね、踏みとどまってファイトする人間が本当のヒーローになれるのよ。人間、生きててナンボよ