[感想]over the edge/堂場瞬一

12122101

お薦め度:★★☆☆☆

ハードボイルドにご用心

用心しなければいけなかったのは、この私。

ハードボイルドはとことん苦手なのだ。どれほど名作と言われようが、男の哀愁が漂っていようが、どうにもこうにも感情移入がしづらくて、物語の世界に上手く入り込むことができない。

ならばなぜにこの作品に手を出したのか、となるわけだが、それはひとえに本作がハードボイルドだとは知らなかったから。しばらく読んでのち、もしや?と思ったが時すでに遅し。結果、うんうんうなりながらの読了とあいなった。

ハードボイルドまっしぐらに頑張るのは、ニューヨーク市警のブラウン。視察のため日本に滞在することとなるのだが、実はその滞在期間中に行方不明になった友人を探そうと試みる。周囲を嗅ぎ回っているうちに何者かに襲われるブラウン。そのブラウンを助けるもうひとりのハードボイルドな男が元刑事にして現在は探偵の濱崎。

ブラウンの人捜しに無理矢理首をつっこむ濱崎。二人の信用しているような、していないような、それでもやっぱり信用しているんだろうなぁのやりとりの中に、うっすらと浮かびあがる友情……?

彼ら二人が格好いいと思えれば、ページをめくる手にも勢いが出たろうと思うのだが、何もかもが単なるやせ我慢に見えてしまったのは、自分だけなのか。

時折、濱崎の過去をうかがわせる描写はあるものの、物語のほとんどがただひたすら時系列に進んで行くのも単調な印象で、作品を半分ほど読んだところで、やや飽きが来てしまった。

そんなこんなで、苦手なハードボイルドだったということを差っ引いても、それでもやっぱり★2つ。